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国頭村の進化する観光交通 周遊バス・AIオンデマンドバスを利用すれば車なしでも快適な旅が実現!

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国頭村の進化する観光交通 周遊バス・AIオンデマンドバスを利用すれば車なしでも快適な旅が実現!

沖縄本島最北端の国頭村(くにがみそん)は、その大部分が「やんばる国立公園」に指定されている自然豊かな場所です。国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がるこのエリアは、交通手段が限られており、特に自動車免許を持たない観光客にとっては、これまで観光しにくいイメージがありました。しかし、近年は公共交通が進化し、車がなくても、バスなどを使って国頭村観光を便利に楽しめるようになってきています。中でも注目されているのが、主要スポットを巡る「国頭村周遊バス」と、スマホなどでバスを予約できる新サービスの「AIオンデマンドバス」です。この記事では、車がなくても楽しめる国頭村の観光交通についてご紹介します。

 
 

 

国頭村観光で利用したい4つの交通手段

国頭村は観光スポットが広く点在しているため、交通手段を上手に利用することがポイントです。ここでは、国頭村で利用できる自動車以外の主な移動手段を5つご紹介します。

① 国頭村周遊バス

期間限定で運行されている無料の周遊バスです。「道の駅ゆいゆい国頭」や「辺戸岬」、「国頭村森林公園」などの主要な観光地を効率よく巡れます。予約不要で、2025年6月から12月までは1日2便が運行されています。

国頭村周遊バスについてはこちら

② AIオンデマンドバス(くにがみAIバス)

2025年6月に新たに導入された、スマホアプリや電話で予約できるオンデマンド型の乗合バスです。村内に指定された19ヶ所のポイントで自由に乗降可能で、複数の乗客の送迎順番やルートをAIが自動で最適化して運行します。2025年12月まで無料で利用できます。

くにがみAIバスについてはこちら

③ 村営バス

国頭村が運行する公共バスで、「奥線(辺土名〜辺戸岬〜奥)」と「東線(辺土名〜安田・楚洲)」の2路線があります。観光地も経由しますが、本数は1日2便と限られているため、時刻表の事前確認が必須です。また、いずれの路線にも予約制の便(10時・11時30分発)があり、事前に電話予約すれば希望の乗車地まで迎えに来てもらえます。一般的な路線バスのため、乗車距離によって運賃が計算されます。

村営バスについてはこちら

④ レンタサイクル

「道の駅ゆいゆい国頭」に隣接する国頭村観光案内所で、1日1,500円(9~17時)、4時間までなら800円で自転車をレンタルできます。自然の風を感じながら移動できるのが魅力ですが、長距離移動には不向きなため、観光案内所周辺での利用がおすすめです。利用したい人は、13時までに観光案内所に行きましょう。

車以外の手段として以上の方法がありますが、特に注目したいのが、「国頭村周遊バス」と「AIオンデマンドバス(くにがみAIバス)」です。どちらも実証実験中の期間限定バスで、2025年12月14日までは無料で利用できます。お得で便利な交通手段ですが、どのようなサービスなのでしょうか。次から詳しく見ていきましょう。

国頭村周遊バスとオンデマンド交通(くにがみAIバス)のマップ

無料&予約不要!国頭村周遊バスについて

「国頭村周遊バス」は、期間限定で運行されている無料の周遊バスです。15ヶ所の停留所を結ぶルートで、予約不要で乗車できます。チケットの購入が不要で、出発時刻前に停留所で待っているだけで利用できてとても便利です。
1日2便(午前・午後1便ずつ)のため、時刻表のチェックは必須です。また、毎週火曜日・水曜日は運休しているため注意しましょう。

※路線図、時刻表

主な観光地に近い停留所をご紹介します。

・道の駅ゆいゆい国頭(始発/終点)

国頭村観光の拠点で、観光案内所、土産物屋、レストランが充実しています。近くに国頭村森林公園、やんばる森のおもちゃ美術館もあります。

・オクマプライベートビーチ&リゾート

国頭村屈指のリゾートホテルです。美しい白砂のビーチと南国感あふれる空間で、のんびり過ごせます。周辺には「くいなエコ・スポレク公園」、「くにがみ鏡地パークゴルフ場」などがあります。

・茅打ちバンタ

高さ80メートルの断崖絶壁からの大パノラマが楽しめます。透明度の高い海が一望でき、絶景撮影スポットとして人気です。

・ASMUI Spiritual Hikes(旧:大石林山)

ASMUI Spiritual Hikes(アスムイハイクス)は、2億5千万年前の石灰岩が風化してできた奇岩群が連なるパワースポットです。トレッキングをしながら聖地巡りができます。

・辺戸岬(へどみさき)

沖縄本島最北端の岬です。晴れた日には与論島が見える絶景スポットです。夕日がきれいなことでも知られています。

・奥やんばるの里

赤い屋根瓦が象徴的な、沖縄の古民家風コテージに泊まれる宿泊施設です。

・安田くいなふれあい公園

ヤンバルクイナについて学べる「クイナの森(ヤンバルクイナ生態展示学習施設)」や、パークゴルフ場があります。

・道の駅やんばるパイナップルの丘安波(あは)

パイナップル関連商品や軽食が楽しめる道の駅です。施設内にはキャンプビレッジがあり、宿泊もできます。

・やんばる学びの森

宿泊施設を備えた森林体験施設です。自然観察などのアクティビティが充実しています。

※上記は停留所の一部です。他に、辺土名大通り(村役場)、安田公民館、アダ・ガーデンホテル沖縄にも停車します。

「国頭村周遊バス」は、2025年12月14日までは実証実験中のため、無料で利用できます。複数の観光地を巡る方には、お得で便利な「国頭村周遊バス」がとてもおすすめです。

国頭村周遊バスについてはこちら

パイナップルの丘

AIが乗合バスのルートを組み立てる新サービス「くにがみAIバス」

「くにがみAIバス」は、2025年6月から12月まで期間限定で運行されているAIオンデマンド乗合バスです。「オンデマンド交通」とは、乗客の利用状況に合わせて運行ルートを決める乗合型の交通手段で、バス利用者の少ないエリアなどで取り入れられています。タクシーと似ていますが、複数の乗客と乗り合う点が異なり、料金を抑えられ、環境にやさしいというメリットがあります。
そして、公共バスとタクシーのメリットを併せ持つオンデマンド交通をさらに進化させたのが、国頭村の「くにがみAIバス」です。NTTコミュニケーションズが提供するAI技術を使って、最適な送迎順番、ルートを自動生成する仕組みを取り入れていて、乗降場所の異なる複数の乗客を、効率的に目的地まで届けてくれます。

■「くにがみAIバス」の運行情報

「くにがみAIバス」は無料で利用できます。運行は午前9時30分から午後6時までで、火曜日と水曜日は運休です。バスは12人乗りのワンボックスカーで、観光客が使いやすいように車内には荷物スペースも確保されています。

■くにがみAIバスの利用方法

利用には事前予約が必要です。予約は、Webアプリ(LINE)もしくは電話で行います。

【Webアプリでの予約方法】
  1. LINEで「友だち追加」を行い、アカウント登録をします(初回のみ)。
  2. 出発地、到着地、乗車人数、希望乗車日時を入力して予約します。
    出発地と到着地は、村内に設定された19ヶ所の乗降ポイント(※)の中から選びます。
  3. 表示された乗降予定日時前に乗車バス停で待ちましょう。乗車する際はドライバーに登録名を伝えます。
予約について
※乗降スポット
  • 道の駅ゆいゆい国頭
  • オクマプライベートビーチ&リゾート
  • 森林公園・おもちゃ美術館
  • 辺土名大通り(村役場)
  • 与那
  • やんばるライオン
  • 宇嘉
  • 宜名真共同店
  • 茅打バンタ
  • ASMUI Spiritual Hikes(旧大石林山)
  • 辺戸岬
  • 奥やんばるの里
  • 楚州あさひの丘
  • 安田公民館(安田共同店)
  • アダ・ガーデンホテル沖縄
  • 安田くいなふれあい公園
  • 安波共同店
  • 道の駅やんばるパイナップルの丘安波
  • やんばる学びの森
【電話での予約方法】
  1. 03-3514-8146(9時~19時)に電話をかけます。受付は乗車予定日の8日前から可能です。
  2. オペレーターに名前、連絡先、出発地・到着地、乗車人数、乗車希望日時を伝えます。
    出発地と到着地は、村内に設定された19ヶ所の乗降ポイント(※)の中から選びます。
  3. オペレーターから案内された乗車予定日時にバス停で待ちます。乗車の際はドライバーに名前を伝えます。

「くにがみAIバス」についてはこちら

車がなくても安心!国頭村で快適な旅を!

周遊バスやAIオンデマンドバスなど、新しい交通サービスの登場で、国頭村の旅はぐっと便利になってきています。自動車の運転に自信がない方でも、自然豊かなやんばるの魅力を自由に楽しめます。期間限定の無料運行バスをうまく活用して、快適な旅をぜひ体験してみてください。

 
 
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